三陸鉄道の被害状況と復旧状況について取材しました

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2011年3月31日に三陸鉄道の宮古本社に取材に伺いました。
今、進めている鉄道関連書籍用のインタビューと、2011年3月11日の東日本大震災で三陸鉄道が受けた被害状況と復旧予定についての取材です。

震災数日後の被害状況の写真と運行状況について、Googleマップのマイマップでまとめましたのでご参考になれば幸いです。

>>Googleマップのマイマップ

三陸鉄道は1981年11月10日に設立、1984年4月1日より旧国鉄の盛線(盛〜吉浜)、宮古線(宮古〜田老)、久慈線(普代〜久慈)と新線の吉浜〜釜石、田老〜普代を合わせて開業した市町村や一般企業が出資して運営されている第三セクターの鉄道会社です。

要所要所で、三陸海岸沿いの景色を楽しめるのが特徴の路線です。
東日本大震災では、この海岸沿いの車窓を楽しめる走行区間が、津波により甚大な被害を受けました。

海岸沿いに近い北リアス線の島越駅はコンクリート高架の駅にも関わらず、津波により高架部分もろとも流されました。

島越駅前の海岸の被害状況

逆に、山間部をトンネル中心で走行する路線は被害が少なく、
2011年3月16日の復旧区間(久慈〜陸中野田)
2011年3月20日の復旧区間(宮古〜田老)
2011年3月29日の復旧区間(田老〜小本)
が復旧し運行開始しています。

3月31日までの無料で災害支援列車として運行していた時は、1両運行にも関わらず、1列車で100名以上が乗車するほど利用され、ガソリン不足でマイカーでの移動がしにくい地元住民から歓迎されています。

北リアス線の小本〜陸中野田間は海岸沿いと山間を走行する区間が交互になるため、復旧には相当の期間とお金がかかる予定です。
島越駅の高架橋が完全に流され、堀内〜野田玉川間の国道45号線沿いの路線が流されてしまっている状況です。

南リアス線は路線の多くが山間部を走行しているのですが、盛駅を出てすぐに盛川橋梁の橋桁が津波により被害を受けており、盛川橋梁の修理の状況が南リアス線の復旧の鍵を握ることになります。

年間利用者数が100万人を割る中で、全線復旧にかかる費用は100億円を超えるとも言われています。この費用を市町村が負担できるかどうかが、三陸鉄道全線復旧の鍵となります。

運行可能な路線で経営を続けるのか、甚大な被害を受けた箇所の修復も市町村と国の費用負担で行うのか、今後の三陸鉄道の動向に注目です。


写真は、2011年3月31日に撮影した、北リアス線(小本〜宮古)運行中の列車です。
三陸鉄道 北リアス線 田老駅にて